いつかは離れてしまう私へ

いつかは離れてしまう私へ

出会いには、必ず別れがセットでついてくる。
そんなの当たり前だし、今さら驚くことでもない。
生きるってことは、死ぬってこととセットだし、
始まりがあれば、終わりもある。


コインの表だけを愛して、裏は見ないふり。
そんな都合のいい幻想には、もう飽き飽きしてる。


出会ったなら、いつか終わる。
お互いの都合で。
運命で。


でも、未来を憂うために今があるわけじゃない。
いま隣にいること、
いま繋がってること、
そこにちゃんと快感を感じられる人じゃないと、一緒には踊れない。


「稼ぐより踊れ」
成田悠輔さんのその言葉、まさにだと思った。


この人生って、どうせワンナイトのダンスみたいなもの。
だったら、どうせ踊るなら、稼ぐためじゃなく、
燃え尽きるくらい、狂うように踊りたい。


魂をぶち込んだプレイを。
首を絞め、首輪を嵌め、好きなように支配する。
かと思ったら、まったりくつろぎ、お互い自身のことを語り合う。
そこに「意味」なんて求めるなよ。


欲と性癖と本能と、
それだけで全て成立する夜を一緒に作ろうぜ。


まとも？普通？優しさ？
知らないねえ。
そんなラベル、踊ってる最中に貼るもんじゃない。


終わりが来るときは、潔く、笑ってバイバイしよう。
「マジであの夜ヤバかったね」
ってそれだけ言えたら、それでいい。


そのくらいが、ちょうどいいんだよ。


この文章を書きながら、
もっと官能的で、エグくて、美しいストーリーを
吐き出すように綴りたくなってきた。


さあ、心と身体で踊ろうぜ。
理性は置いてけよ。


立ち止まってないで、一緒に狂おう。
今なら、まだ間に合う。


ありす